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「私は昭和30年に、『特発性脱疽(だっそ)』という難病に罹りました。この病気は1万人に一人発病するかしないかといわれ、皆さまもご存知の喜劇俳優『エノケン』氏もこの病気に罹り、両足の切断を余儀なくされました。私は、1年間の闘病生活の末この難病を奇跡的にも克服し、そのお陰でご本山へお勤めができるようになったのであります。その間、ともすれば挫けそうになる私の心の支えとなったのが観音様への信仰であり、半ば諦めかけていた両足の切断もなく、幸いにも奇跡的な回復をみることができましたのは、ひとえに観音様のお陰であると信じております。 この思いで、何時の日か観音様を建立したいと考えておりましたところ、藤枝市からの要請もありまして藤枝霊園を開設することになり、私の悲願である観音様を山頂に建立し、霊園並びに全ての人々に慈悲を施すという願いで、その名も観音山と名づけ、時期が熟する日を待っておりました。 皆さまのお陰で、ようやく霊園も軌道に乗り、待望の観音様建立の機運が熟して参りましたので、愈々決断するに至ったのであります。」 寶樹山盤脚院 住職 山田康夫(やまだこうふ) 九拝
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